面会や差入れのルール

ドラマや映画では、被疑者や被告人とのアクリル板越しの面会をする際には、向こう側で警察官が立ち会っているイメージがあります。これは現実の一般面会でもそうなっていますが、弁護人は立ち会いなしの秘密接見ができます。

また、一般面会は日中に限られていますし、1回あたりの時間が20分程度に区切られていることが通常で、1日に複数回の面会はできません。これに対して、弁護人の接見は夜でも可能ですし、時間制限もなく、1日に複数回の接見も可能です。

差入れについては、細かいルールがあります。フード付きの顔が隠れる服はダメ。ひもがついている服もダメですし、本もカバーは外され、しおりが切られてから渡されることになります。薬はもちろんダメで、コンタクトレンズ液などもNGです。

面白いところでは、数独とかクロスワードパズルがダメというルールですね。暇つぶしに最適のはずなのにNGとされているのは、筆記具を常時利用することが認められていないからのようです。以前留置係の方に理由を尋ねてみたところ、「さあ、熱くなるからではないですか」と回答されたことが思い出されます。

以上のとおり、一般の方が面会する場合や差入れをする場合には、それに先だって警察署に電話して「留置係」につないでもらい、いろいろ質問をしてからの方がいいでしょう。

被疑者や被告人が警察署から拘置所に移されていることもあり、そのような場合に警察署に会いに行くと、空振りになって面倒な思いをすることになりかねませんから、事前の確認は毎回必要です。

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