2023年の刑事弁護総括

2023年は、年初から本日まで、国選と私選の合計で15件を担当しました(被疑者段階と被告人段階にまたがる場合は1件とカウント)

その15件のうち、10件について早期釈放を実現しました

早期釈放率は約66.7%になります(私が担当した被疑者・被告人は3人に2人が早期釈放されるということです)

昨年は27件を担当しながらも早期釈放率は74%でしたので(私が担当した被疑者・被告人は4人に3人が早期釈放されるということでした)、質量ともに少しダウンしましたね

今年の早期釈放は次のとおり

勾留請求阻止3件

勾留請求却下2件

勾留決定への準抗告認容3件

保釈1件満期前における検察官による任意の釈放1件(裁判所を利用しないで検察官に直接お願いをした)

満期まで勾留されてしまったのは6件です(うち1件については上記の保釈で早期釈放されました)

勾留却下を求めたのは5件なので、2勝3敗で認められた割合は40%

*令和4年の司法統計によると、勾留請求が却下されたのは9万1806件のうち4487件(約4.887%)ですが、この9万1806件には殺人とか強盗とか100%勾留請求が却下されるとわかっている事件も含まれているので、弁護人が働きかけたことによって検察官が勾留請求を断念した事件の割合は約4.887%よりもずっと高いでしょう

準抗告を申し立てたのは6件なので、3勝3敗で認容率は50%

*令和4年の司法統計によると、準抗告が認容されたのは1万3988件のうち2534件(約18.1%) 上記のとおり、昨年より成績がダウンしたといっても、全国統計に比べたらはるかにスーパーな数字を残すことができています

そういえば、今年は初めて勾留理由開示も申し立てましたね

これは当分やらなくていいかな

いずれにしても、来年も早期釈放を積み重ねられるように頑張ります

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