7月の刑事弁護
7月最初の事件は、否認事件でしたので、しっかり黙秘をしてもらいました
その結果、当然のごとく満期まで勾留されてしまったわけですが、起訴はされずに処分保留の釈放となりました
後から正式に不起訴処分となるでしょう
次の事件は器物損壊
逮捕の必要性すら疑問に感じましたので、担当検事に勾留請求をしないでほしいという意見書を提出したにもかかわらず、検事は勾留請求を強行
判断を担当する裁判官に意見書を提出して、無事に勾留請求を却下してもらいました
検察官の勾留請求が裁判官によって却下されたのは、令和5年が9万2432件のうち5355件(約5.793%)で、そのうち2件が私によるものです
令和4年が、9万1806件のうち4487件(約4.887%)で、そのうち2件が私によるものです
今年も勾留請求却下はすでに2件目となりました
その次は覚醒剤取締法違反
営利目的譲渡の疑いでしたが、否認していたため、やはり黙秘をしてもらいました
本件も処分保留の釈放になる感触でしたが、あえなく公判請求されました
捜査中は弁護人は全く証拠にアクセスできないので、正確な状況がわかりません
私が知らない何かがあるんだろうな、たぶん
今年はここまで1件も公判請求されず、防御率0.00を誇っていたのですが、その次の事案も立て続けに公判請求
特殊詐欺の出し子ですから当然といえば当然かもしれませんが、6月に担当した特殊詐欺の出し子は黙秘から不起訴になったので、絶対ではないのです
まあ、11人の捜査弁護を担当して1件も公判請求されなかった方が異常だっただけですね